「面白い」って何なんやろかをちょっと考えた【2025年反省②】

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YouTube等の動画投稿サイト、配信サイトでゲーム実況をやっている者で、はつみと申します。

2025年も終わりが近づいているということで、今年1年の反省を書いております。
今回は「面白い」って一体何なんやろかということを私なりに考えてみたので、そのことについて書いていきたいと思います。

この記事で言いたいことは、こんな感じです。↓↓

  • 「面白い」は単一の能力ではなく、理解しやすさ・構造・文脈・立場・心理効果などの総合力で決まる
  • 「見ていて意味が分かること」が最低条件
  • 視聴回数・登録者数・知名度が「面白さの知覚」に強く影響するのは、人間として自然な心理
  • だからこそ、企画や構造を事前に設計すること、動画の役割(配信/ショート/長尺)を分けて考えることが重要

「これは正しい」「間違ってる」だけじゃなく、「じゃあ私はこうしてみよう」みたいな感じで、何かがご自身の活動の参考になりましたら幸いです。

では、いきましょう。

「面白い」って何なんやと、改めて考えた

いきなりで申し訳ないのですが、まずは自分語りを多く含めた前段を書かせてください。

 

私は「自分の世界を表現して面白いと思ってもらいたい!」と、子どもの頃から思っていました。
漫画で表現したいという気持ちが強かったのですが、絵を上達させるこらえ性も無く、そもそも努力できる精神力も無く、目は肥え自意識だけは高かったもので、結局何も成せず大人になってしまいました。画力としてはこの程度↓です。


そして社会人になった私は、今までイキって生きていた自分に対して「何て空虚で、何て無駄な時間を過ごしていたのか!自分は本当に何も無い。何も無いまま大人になってしまった」と強烈にストレスを感じるような機会があったりでだいぶメンタルをやった時期があったのですが、
その時、本当にたまたま偶然思い出した「幕末志士」さんの動画や生配信を視聴しまして、本当に心が救われました。

それから2、3年が経ち、これまた本当に気まぐれで唐突に入ったパソコンショップで、中古の「ゲーム画面を録画できる機械」を発見しました。
私も幕末志士さんみたいになりたい!!これなら私を表現できて、誰かに楽しんで貰えるかも!!!
と思いましたし、私なら天下を取れるっしょくらいのキモい自意識を持って、この世界に飛び込みました。

……とは言え、私は社会人として忙しい毎日を過ごし、ろくにこの活動に時間を使えませんでした。

そして2022年・2023年くらいに、時間がそれなりに確保できる仕事に転職して、よっしゃ!ここから頑張るべ!!と意気込んで、ここ3年ほど気張っていたわけですが……

気づけば素人が憧れのステージに立つような仕組みはほぼ完全に潰れていて、もう芸能人・企業勢・既存の有名人たちだけで回るような構造になっていました。
これ、マジで何で気づかなかったんですかね?「無理無理」っていう言葉も、「どうせ思考停止の石投げでしょ」と思っていました。まぁそれは実際そうなのでしょうが、それはそれとして私は本当にアホなんでしょうね。

きっとこれから、芸能人のような有名人たち・そのようなクラスの前世を持つVTuberたちがポツポツと増えてくるのだろうなとも思いますし、これから先の「次世代」はそこなんだろうなと思っています。
仮にここから5年経った時、私のチャンネルも今よりは大きくなっているでしょう。でも、私はもう余裕でアラフォーですよ。コラボ経験も案件経験も無い、素人のアラフォー。そんな私みたいな信頼0・将来性0・「ならもっと若い人で良いよね」になっちゃうような奴に、誰が関わってくれるのかと。詰み中の詰みでしょう。
最近30歳前後くらいで一線級の戦場に出ている人たちを見ると、本気でめちゃくちゃ悔しい気持ちになります。25歳前後の人だったりすると、もう泣けかけてきます。

この感覚によって、今年私は本っっっっっ当に絶望したのですが、とは言え、私はもうこの活動を止められません。
まぁゲーム実況に強くこだわっているわけでも無いのですが、にしても活動自体止めてしまったら何をすれば良いのか最早分かりません。

やるからには、より多くの人にもっと楽しんでいただきたいです。面白いと思っていただきたいです。
もう完全に意味が無いと認識してしまったので私は「上」を見ることを止めてしまいましたけど、この活動や方針は依然として大きく変えないつもりです。

……ところで!!

ここからが本題です。
ところで「面白いって何か?」を最近また腰を据えて考えてみました。

「どうやったら面白くなるのかなぁ。面白いと思っていただけるのかなぁ」と活動当初から一貫して、常々思ってはいたのですが、この考えの切り替えのタイミングで一回腰を据えて考えてみようと思ったのです。
本を読んで学んでもみました。

本当に、この活動の初期から私は「面白いって何だよ」、「どうやったら面白くなれるんだよ」って疑問に感じながら走っていました。
そんな私は「喋り」に焦点を当てました。色々考えましたけど、それしか私にできそうな手段が無かったですしね。
そして、私の好きな「幕末志士」さんを心に宿したのです。
ちなみに私の喋りは「幕末志士」さん、動画編集とか構成とかは「shu3」さんが、私の心の先生です。喋りの方はたまーーーーーーーーに当てられますが、「幕末志士さんに似てますね」どころかドンピシャで意識している事柄です。最早パクりですね。

その「喋り」をどんどん工夫して、配信や動画を視聴いただいている方々に楽しんでいただこうと努力をしていました。
下手ながらも声真似を取り入れたりとか、幕末志士さん以外にもたくさんの有名配信者・ゲーム実況者を見て勉強しました。(ちなみに、私はこの活動を始めるまでゲーム実況は幕末志士さん以外ほぼ見たこと無いです)

で、喋りを頑張っていた結果、正直私はそんじょそこらのチャンネルの人たちに負けないっしょ!と胸を張れると言うか、多少は見栄を張って啖呵切れるくらいにはなったんじゃね?くらいには、ちゃんと喋れる人間になれたと思っています。
配信中も、どれだけゲームのロードが長かろうと、同じ画面が延々繰り返されようと、視聴者の方々に少しでも楽しんでいただけるよう努力できる人間になれたと思っています。
何か楽しい気持ち・面白いという気持ちを感じられることを期待して配信に来てくださっている方々に、少しでも満足いただけるようにという意識を持てています。

けど、何か違和感がありました。ずっっっっっっっと違和感がありました。
本当に私は面白いのか?という疑問がありました。
何が面白い?私のどの部分が面白い?ただテンション高めに維持して喋り続けてるだけの私が?

……で、ちょっと絶望したタイミングで、先述の通り本を読んで学んだり腰を据えて考えてみたりしたのです。

「面白い」とは…!!?

結局のところ、「面白い」には色々種類があって、一概には言えないと思います。

何やねんそれっていう感じかと思いますが。
ただ、最低限面白いと思ってもらうのに大事なことは「聞いていて、見ていてちゃんと意味が分かること」だと思います。

……なんて、これは以下の本の受け売りなんですけどね。(図書館最高)

面白いって何なんすか!?問題―センスは「考え方」より「選び方」で身につく
明日プレゼン、まだできてない。助けて!そんな症状でお困りのあなたに、誰もが「いいね!」と納得するオン...

 

最近、私はYouTubeのショート動画の投稿に若干力を入れています。(その理由は後ほど)

ショート動画は元々1分まで、いつからかシステム改修でMAX3分の動画まで投稿できるようになったのですが、まぁ正直1分以内とか数十秒の尺がベストに思います。
なぜなら、ショート動画の視聴者層は「分かりやすい動画」・「すぐ結果が分かる動画」・「簡単に刺激を得られる動画」を求めているから……と、私は解釈しています。

先日、私はデジモンワールド2のショート動画をアップロードしました。

このコメント欄を覗いて欲しいのですが、悪口や批判が多いです。
この記事を書いている現在、高評価309件・低評価66件でこの比率は82%。
正直、私のチャンネルで82%は結構低いです。

一方で、全く同じ長尺動画をアップロードしているのですが、こちらは視聴回数の割に高評価が15件、低評価0件。高評価率100%。

コメントも、何と言いますか、よほど仕事ができる・できないにコンプレックスがあるのかショート動画からやって来て同じコメントを残している方も一部いらっしゃいますが、普通に好意的なものも見られます。

要は、私の動画は「”見ていると” 面白いと感じられる」人がいてくださる、そういう動画である一方で、「そもそも見ていられない。見続ける義理も無い」のだろうなと思います。まぁここは当然そうなのでしょうが。で、「見ていられない」から「長い」、「情報が多い」、「意味が分からない」。つまり、面白く無いと感じるのだろうなぁと思います。私の動画はね。

正直、このデジモンのショート動画で批判的なコメントをいただけて良かったと思っています。
私のチャンネルは弱小零細なので、批判的な目に晒されたり、そういった言葉を浴びることがほぼありません。「そもそも視聴されない」からです。
人間の心理的なものと思うのですが、小さい存在・閉じコンほど空気は平和です。逆に、大きくなればなるほど石を投げられます。周りに人が少ないと自分が目立つから投げづらい的な感じなのか、もしくは投げる価値も感じられないのか。
だから、私のようなやつは、自分の悪いところや欠点に気付けるきっかけが少ないです。自分のことを考えていても、自分の価値観で考えているからどうしても見えていない部分が出てしまいます。
(ちなみに、だからと言って「みんな!私の悪いところ教えて!!」と視聴者に投げるのはガチで良くないと思っています。そんなこと聞いてどうするのよって言うか、自分のことを楽しみに見に来てくれる視聴者の方々にそんなこと聞いてやるなよ視聴者が可哀想だろと思います。また、その問答を横目に見ている視聴者も、間違いなく「他所でやれよ」と嫌な気持ちになると思います)

 

こうした「分かるかどうか」の他に、「そもそもその人が何者か」が受け手の心理に作用するのは往々にしてあるよなぁと思っています。
たぶんハロー効果とかバンドワゴン効果とかいうものなのでしょうか。

やはり視聴回数100回の動画よりも1万回の動画の方が面白く感じるし、登録者数100人の人より100万人の人の方が、仮に同じことを言っていても面白かったり深かったり感じるものだし、その人の事が好きだからキャッキャと笑うところはもちろんあるでしょう。
この人は有名人だ。お笑い芸人だ。人気者だ。
この人の〇〇(発言とか)で、面白いと感じた経験が過去にもある。
だから面白い。
こういう気持ちが作用しているのは、人間として十二分にある話です。
レビューの数とか売れてる数字とか見て「ならこれは良い物だ」と思うみたいなものですね。……それは違う?

有名な人たちだと切り抜きが作られたり、案件があったりで露出=目にする機会が格段に増えるので、見れば見るほど好きになってしまうみたいな単純接触効果が働くというのもあるのだろうなぁと思います。
有名人たちが毎日動画を投稿しようとしたり、配信しようとしたりする理由の1つはたぶんここなんでしょうね。

 

また、こうした遠回しな話じゃなくてもっとシンプルに、「そもそも面白い構造を作っておく」ということも大事に思います。そういう出来事が起きるような企画を考えると言いますか。

例えばゲーム実況で言えば、ポケモンで人生縛り(ポケモンのHPが0になったら、そのポケモンはもう使えない)という企画を立てたとしたら、大事に大事に育てていたポケモンがある場面でHP0になってしまった時に盛り上がるでしょう。
これは、ただプレイするだけのゲーム実況では起こりえない展開のはずです。
そうした「こうなったら盛り上がるだろう」、「ここが笑いどころになるだろう」という展開を企画時点で考えておくのは大事に思います。
まぁ無理やり引き起こすのは「やらせ」になってしまいますが、その時が来たら全力で感情を込めて乗っかるみたいな。そうなった時に盛り上がるよう、最初から大事に大事にポケモンを育てておくということもポイントかもしれません。事前の溜めみたいな感じで。

今配信寄りの例え話を出しましたが、動画でも「こういう企画でこういう動画を作ったら、やっている中でこういうことが起きて面白いかもしれない」とか、編集ができる分もっと面白さが生まれるような企画・構造を、作る前に練っておくことはできるかと思います。

 

で、ここまでお話しましたけれども、
面白いにも色々あるって何だよ!結局結論何なんだよ!!と思われるかもしれません。

たぶん、全部なんだと思います。冗談抜きで。
上記の他にも当然色々要素があると思いますが、この総合力が「面白さ」です。
だからこそ「”面白い”って何なんだよ!!」って悩んじゃうんですね。きっと。

正直、本当に私はもう包み隠さず申し上げますが、私は一時期「喋りで見たら、もう私はチャンネル登録者数万人とかのチャンネルにも負けてないだろ。俺の何がアカンねん」くらいに思っていました。
……が、もしかすると「喋り」だけで見たら本当にそういう可能性もあるかもしれませんけれども、「面白さ」とは上記等々の複合体の概念・感情なので、やっぱり今の私では弱小のショボショボ人間なんですねぇ。

2025年、この1年間ホロライブを視聴してきましたが、何か配信中に面白い事が起こるように・起きた時全力で乗っかれるように配信が設計されているって、まじまじと感じました。
特に(あんまり言うと怒られるかもしれませんが、)元ニコ生勢の人たち。

敵わん。本当に敵わん。
人脈・資産力・看板の大きさの時点で既に勝てるわけがないのに、視聴者からしたらあの人たちが「ゲーム実況」という同じ土俵に立ってるっていうわけですか?
そりゃ「ただゲーム実況してるだけ」の動画・配信には目も向けられんて。

とりあえず「喋り」だけで戦おうと考えて、かつ段々「喋り」=「面白さ」という価値観になってきていた私って……もう本当にイタくてイタくてたまりません。
2025年は、私にとって暗黒期になりそうです。

ほんで私はどうするか

……まぁ私はもうずっと昔から言っていることですけど、人脈も無ければ資産も無く、特にゲームに対する知識やスキルも無いカスなので、企画を練ったような配信を定期的にやっていくことはかなり厳しいです。そんな能力無いです。
が、ショート動画や長尺動画ならできると思います。
少なくとも編集してお出しする系の動画において「質より量」は、もう私はやる気ありません。
だし、「一発大ホームラン」を狙えるような物しか作らない!……わけでもないです。

正直、私は最近まで「ワンチャン一発ホームランを狙える動画を出す」病でした。
まぁ全部が全部じゃないですが。「これはたぶん無理だろうな」と思いながら投稿した動画もモチロンあります。が、割と狙っていました。
パンチで言ったら「小パンチなんて意味無いから大パンチを撃つ」傾向が強い精神でした。

でもホームランなんてバカスカ打てたら誰も苦労しないんですよ。
有名人たちですら、多くの資産や人脈を使ったとしても、そんな簡単にホームランを打てるわけじゃないように見えます。

これからは「中パンチ」を狙います。ヒット、良くて2ベース3ベースみたいな。
たまにそれが大パンチならぬ大ホームランになるかもしれないみたいな。これを狙っていきます。

……配信は、まぁ企画を練ったゲームなり、視聴者の希望されるゲームなりをプレイして、「既存のファン」に喜んでいただくことを意識していきます。
配信で新規獲得は無いことも無いですけど、私のような立場の人間にとって、配信はちょっと役割が違うと思っています。

今年の何かの記事でも書いたのですが、YouTubeは性質的に「動画投稿」のプラットフォームと思います。
それもあって、私にとって配信はより深いファンになっていただくための手段です。そして、ファンに喜んでいただくための手段と思っています。
ショート動画・長尺動画を入り口にして、チャンネルは大きくなっていくと考えています。

先述の通り「この人は面白いはず」という心理で「面白い」と思っていただきやすくなるのであれば、数字を稼ぎやすい方法に乗っかって早く大きくなるというのは間違いでは無いのかなと最近思います。
そういうのもあって、最近ショート動画を小まめに投稿するようになったのです。
……ただ、やっぱショート動画に「私」を落とし込むのが難しいなと思っています。「私」を落とし込まず、面白いと思っていただくことも難しいです。
この辺り、次の記事で書かせていただきます。

私って結局のところ……

というわけで、今回は最近私が考えた「”面白い”とは!」をつらつら書いてみました。

マジで私って、子どもの頃からずっと、根っこは典型的なインターネット民なんでしょうね。
意識だけ高くて視野も狭い。地に足付かず、ずっと夢見てる。変に拘りがあって、「でも」「だって」で動きも遅い。
能力ある人は、とっととショート動画・長尺動画をバンバン出して、その題材もちゃんとYouTubeで数字がとれる内容・フィールドで……
私より後に始めた人でも、もうとっくに登録者何万人・同接何百人何千人になっていますよ。

こうしてぐだぐだしている間に、気がつけば年だけ取っていっているわけです。
最近、年末年始の連休をあまり楽しめないのですが、その理由の1つはこういう「また俺は、1つ年を取るのか…」となるからです。

次回、YouTubeのショート動画について少し感じていることを書いていきます。
よろしければ、そちらもご覧ください。

では、また。

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